「行っちゃった……」
「行っちゃったじゃねえよ! 行っちゃっただろうが! ここの支払い! どうすんだ!よ!」
善逸がわめき散らしていると、あのう、と廊下から声が聞こえた。炭治郎たちの母親くらいの年代の仲居が廊下で正座し、声をかけるタイミングをうかがっていたようだった。
「はいっ!」
4人はあわてて正座しなおした。聞かれた。思いっきり支払いがないことがばれた。しかし動じた風もなく仲居は続けた。
「お代なら、不死川様が置いていかれましたよ。そこの壊した襖代と一緒に。ですから、お支払いは結構です」
「はい?」
額を聞いたが、みなさんが3回くらいお腹一杯に食べたくらい、としか言われなかった。
「よっしゃあ! まだまだ頼むぜ」
品書きに飛びついた伊之助をよそに、炭治郎は頭を下げた。
「すみません! 襖が壊れたのは、俺たちが悪いんです。直します!」
どう考えても素人では直せなさそうな、原型をとどめない襖を抱えた炭治郎を見返して、仲居は思わずというように笑った。
「ここだけの話、不死川さんが暴れるのは、よくあることなんですよ。でも、いつも多めにお金を置いてくれるし、店内の喧嘩は仲裁してくれるし。憲兵とさえ揉め事を起こさなければいい、と話がついているのでお気になさらず」
「はぁ……そういうもんですか」
「それに」と穏やかな眼差しで仲居は続けた。「いつも、あの悲鳴嶼さんという目の見えない方とお越しになっているけれど。あんなに盲人に気が利く人は、悪い人じゃないですよ」
そうなんです、といいそうになって玄弥は口を噤んだ。
俺の兄貴なんです。本当は、とてもとても優しい人なんです。と、止まらなくなってしまいそうだったからだ。
「玄弥。話したいことがあるんだろ。今なら追いつける。行きなよ」
―― 怖がらずに言いたいことを言ってもいいんだよ。実弥さんは玄弥のことが大好きだから。
以前かけられた、炭治郎の言葉が耳によみがえる。炭治郎のまなざしに押されるように、玄弥は店を飛び出した。
外に出ると、ちらり、ちらり、と雪が降り出していた。
闇の圧と寒さに押されるように一瞬、立ち止まる。
「悲鳴嶼さん、兄貴……」
まだ二人は店を出たところだった。仲居から手渡されそうになった傘を断り、悲鳴嶼に手を貸そうとしていた。
実弥がチラリと玄弥を振り返る。やっぱり、この夜をもっと冷え込ませるような、冷たいまなざしだった。
「ついてくんじゃねぇよ。失せ……」
「不死川、そう邪険にするな。玄弥、どうした」
怒鳴りかけたところを、すかさず悲鳴嶼がたしなめる。さすがに実弥も口を噤んだ。
兄と二人きりなら、もうやり取りは終了しているだろう。悲鳴嶼は兄との接触を禁止しているが、自身が間に入っているためか、今は何も言わなかった。
味方になってくれるなら、これ以上心強い存在はない。
「代わるよ。俺の師匠だし」
感謝しながらその大きな手を取って、実弥に拒絶される前に先に立って歩き出した。
「ありがとう。その……支払い」
「払えもしねぇ店に入るな」
今度は、普通に返事が返ってきてほっとする。それにしても、そのこともバレていたらしい。
常軌を逸するくらい怒っていたのに、後輩分を肩代わりする腹積もりだったことが少しおかしくもあった。
悲鳴嶼が地面に蹴躓き、玄弥よりもふた周りは大きな身体を慌てて支えた。
「すまないな」と謝られ、
「こちらこそすみません!」となぜか慌てて謝り返す。
―― 本当に見えねぇんだな……
そのほうがむしろ当たり前で、普段がおかしいのだが。
そうなると分かっていて呑んでしまうのが、悲鳴嶼も人間なのだと、それもおかしかった。
でも、自分が酔うと目が見えなくなるとして、それでも一緒に酔い自分を任せられる人間が回りにいるかといわれると、心許なかった。
悲鳴嶼にとっては、戦闘時に至近距離で連携できるのは実弥だけだと聞いたことがあった。
悲鳴嶼の武器である鉄球は、直撃すれば鬼の身体も粉砕する威力がある。それが目にも留まらないスピードで飛んでくる上、間合いが相当広い。悲鳴嶼が修行をしている際、玄弥は近づくことすら禁じられていた。
実弥のほうも飛び道具持ちだから、普通に考えれば互いを傷つけずに連携して戦うのは至難の業のはずだ。
しかし、前に柱稽古を目撃した隊員が言うには、真後ろから飛んできた鉄球を、実弥は振り返ることもなくひょいとかわしたらしい。
もし玄弥なら、悲鳴嶼のように兄の頭に鉄球を投げつけることも、兄のように避けることも同じくらい不可能だった。
戦闘に関しては熟練の二人の、互いの信頼関係がうかがえた。
実弥が、ちらりとこちらを振り返った。そのまま視線を外し、少し前を歩いていく。
炭治郎と悲鳴嶼が作ってくれたこの機会を大事にしたいが、どう声をかけていいか分からなかった。
実弥が稀血だと知った衝撃が、いまだに頭の中でぐるぐると渦巻いている。
「どこ……行くんだ?」
「いつもは悲鳴嶼さんを一人にできねぇから家に泊めてるが、今日はお前が岩邸まで送れ。じゃあな、悲鳴嶼さん」
悲鳴嶼を見てから、そのまま立ち去ろうとした。やはり、玄弥と会話を続ける気はないらしい。
「知らなかった。……兄貴が稀血だって」
ぽつんと、言葉が口をついて出た。どこまで愚かなのだと、聞いた時からずっと自分を呪っていた。
唇を噛み締めたまま、何も続けられなくなる。立ち去ってしまうかと思ったが、視線を感じた。
「俺を食い殺すのは百年早ぇ。絶対お前にはできねぇから心配すんな。むしろ返り討ちに遭う心配しろォ」
相変わらずきつい物言いだが、口調からは怒りは感じなかった。
「なぁ……さっき、何を話してたんだ?」
ゆっくりと、兄の背中を追いかけて歩く。
「お前には関係ねぇだろ」
にべなく返されたが、悲鳴嶼が苦笑して引き取った。
「私が死んだら、鬼殺隊筆頭として隊を率い、お館様をお傍で支えて欲しい。そう言っているのだが、断られ続けている」
「いくら悲鳴嶼さんの頼みでも、そりゃ無理だ」
実弥は首を横に振った。
「俺は鬼を殺して歩くのが性に合ってんだ。堅苦しいことは向いてねぇ」
―― そんなことないと思うけどな。
言えなかったが、心の中で否定する。
兄は子供の頃から大人と肩を並べて働いていた。その上、頼りにならない父の代わりに、家長の役割を果たしてもいた。
実は常識もあるし、要所要所で的確な判断力もある。下の者にも気を配れる。兄の根本は昔から変わっていないはずだ。
「そんなことはないぞ。私の見立ては正しい」
「だから、やめろって」
「じゃあ他の誰に託す? 冨岡か? 甘露寺か? ……諦めろ。お前しかいないんだよ」
「……」
同僚たちを思い浮かべたのか、実弥が心からうんざりした顔をする。
玄弥が隊員同士の噂話で聞いた範囲では、水柱は空気が読めないし、恋柱は戦況が読めないし、蛇柱は口が悪すぎる。霞柱は夢見がちだし、蟲柱は後方支援型だ。それによれば岩柱は得体が知れないし、風柱は鬼柱、と続くがそれは触れないで置いた。
「……ここでこの話を終わりにするなら、考えとく」
話はそこで途切れた。岩邸に行くなら、逆方向になる。そこで玄弥ははたと気づいた。
「あの……兄貴。ここから岩邸って、半日くらいかかるんだけど……今の悲鳴嶼さんには、キツくねぇか?」
おまけに雪が多い山中に家があるため、今の悲鳴嶼を連れて帰るのは現実的でなさそうだ。
実弥は視線を中空にさまよわせ考え込んでいる。普通、考えるまでもないと思う。
「……実はけっこう酔ってるだろ、兄貴も」
おそるおそる指摘する。
「一升や二升で酔うほど軟弱じゃねぇ」
「一升瓶は全部で九本あったよ」
「……。じゃあお前は、悲鳴嶼さんを風邸まで連れて行け。行けば誰かいるから、悲鳴嶼さんを預けて帰れ」
「……兄貴は?」
ここまで徹底的に避けられると悲しくなってくる。
「カブトムシをとってくる」
数秒の空白があった。
「今ので分かった。完全に分かった。むちゃくちゃ酔ってるだろ! 無理だから。冬にはカブトムシはいないから。家に帰ろう」
「あァ?」
「悲鳴嶼さんすいません。ちょっとここを思いっきり掴んでもらえますか」
ここには3人いるが、自分以外はただの酔っ払いだと唐突に気づき、自分がしっかりしなければという気持ちになっていた。
頼まれたままに、悲鳴嶼が実弥の腕をがっしりと掴んだところで、悲鳴嶼の手を引きながら風邸に向かって歩き出す。
すれ違った隊員たちが全員固まっているが、この際しかたがない。
傍から見れば悲鳴嶼が不死川兄弟と手をつないで歩いているように見えるだろうから、それは気持ち悪いと思う。
いやいや自宅の縁側に引き据えられた実弥は、到着すると同時に横ざまに倒れこんだ。
「えぇ? いやちょっと、大丈夫か?」
慌てて上から覗き込むと、完全に意識を手放しているようだった。
「寝てる……」
「こんなことは初めてだな。普段はうわばみのくせに。お前がいて気が緩んだか」
「そんな風には、とても見えませんでしたけど……」
手探りで部屋に上がりこむと、悲鳴嶼は隣の部屋を指差した。
「風邸ではいつもこっちの部屋を使わせてもらっている。囲炉裏に火をつけてもらえるか」
悲鳴嶼に言われるままに部屋に明かりを点し、囲炉裏に炎を入れ、布団を出して実弥を寝かせた。
「……もし暴れだしたら助けてやるから」
そう言われるほど、兄に触れた時の玄弥は必死だった。やったことはないが爆発物処理班になった気分だった。。
寄るな、といきなり鬼の形相で怒鳴りだされるかと思ったが、持ち上げてもピクリともしなかったのが意外だった。
それにしても、見た目から分かってはいたものの、全身は鋼のように鍛えあげられていた。
一体どれほどの戦いをこの身体ひとつでくぐり抜けて来たのだろう。
この手に撫でてもらった幼い頃を思い出し、それからの距離を思いぎゅっと切なくなる。
パチパチと穏やかに燃える囲炉裏に、実弥の頬が照らし出されている。
当たり前だが怒鳴られないし、冷たい目で見られもしない。
目を閉じて眠っている表情は、幼い頃の兄と思いがけず変わっていないことに気づき、驚く。
―― 大丈夫だよな……
兄に危害を加えるようなことは、絶対にあってはならない。自分の心中を確認する。
血を流していないからなんとも言えないが、少なくとも今は、鬼の衝動が自分の中にないことに気づき、少しほっとした。
囲炉裏を囲む形で、悲鳴嶼の隣に玄弥が座った。実弥からは帰れといわれていたが、もう少しだけ同じ空間にいたかった。
二人の間に沈黙がおちた。パチパチと火が爆ぜる音しか聞こえない。やがて悲鳴嶼が口を開いた。
「不死川が稀血だと、黙っていて悪かったな」
「……いえ」
「鬼喰いをやめるか? 鬼を喰えば喰うほど、稀血に引き寄せられる。兄には近づけなくなるぞ」
「……やめません」
ため息をつかれた。我ながら頑固だと思う。
「お前は、強くなり兄に近づくために鬼喰いをはじめたのではないのか?」
「俺は……」
悲鳴嶼にも、話したことがなかった過去を、玄弥はぽつりぽつりと話した。
父親はろくでなしだったが、母と七人のきょうだいで、幸せに暮らしていたこと。
そんな中で、母親が鬼になり、実弥はたった一人生き残った玄弥を守るために必死で戦ったこと。
結果、母親が死んだこと。そして玄弥は、大怪我を負った実弥を「人殺し」と罵倒したこと。そして、二人の道が分かたれたこと。
「俺は、兄貴に謝りたい。でも強くならなければ近づくこともできない。だから強くなりたかった」
「それなら、鬼喰いとなるのは間違っている」
「鬼喰いにならずに強くなれるなら、絶対にそうしていました。でも、俺は……」
弱いから。結局はそれが全ての元凶なのだ。俺が、俺がもっともっと強ければ。
本当は、心の中に隠している思いがあった。今の実力差を考えると、おこがましくてとても言えないけれど――
「不死川は、弟に罵倒されたからと言って、それを何時までも赦さないほど器の小さい男ではないぞ。
それに、鬼喰いを怒っていたのは、己の身が危険になるからでもない」
「じゃあ、どうして……なんで俺を遠ざけようとするんですか」
「不死川の稀血は、ふたつとない稀少なもの。鬼には垂涎の人間だ。あんな血を持ってしまったからには、普通の暮らしは望めまい。
つわもの揃いの鬼殺隊の中でしか、不死川はまともに暮らせない。生半可な強さで近くにいれば、死ぬぞ」
ぽつり、と水滴が自分の膝に落ちても、玄弥はそれが自分の涙であると気がつかなかった。
あまりにも、やるせないではないか。
兄には何の責任もないのに、稀血の宿命を背負わされ、母は鬼になった。
これからも、普通の幸せを手に入れることは叶わないという。
どうすれば、兄は幸せになれるのだろう。
「俺は、……兄貴を守りたいです。そのためなら鬼になったっていい。近くにいられなくてもかまわないのに。それでも」
それでも、だめなのか。兄の姿が、涙でぼやけた。
***
雪が深くなってきたようだ。外がしんと静まり返り、二人のかすかな寝息が引き合う音が聞こえる。
玄弥が実弥のすぐ隣で、胡坐を掻いたまま頭を落として眠りこんでいた。
夜が明けるまでは必ず起きていて、鬼が来たら二人を守りますから。そんなことを言って頑張って夜通し起きていたが、
朝日が差し込むと同時に眠り込んでしまったのだった。
もう酔いはすっかり覚め、周りの気配が完全に把握できるようになっている。
悲鳴嶼は起き上がると、囲炉裏の火を掻き起こし、玄弥からずり落ちていた上着をかけなおしてやった。
立ったまま、二人の寝顔を見下ろした。本当に、気配がよく似た二人だと改めて思う。
泣きながら吐露した、兄を守りたいという弟の願い。
そして兄は何も言わないがきっと、誰よりも弟を守りたいという思いを仕舞い込んでいるに違いないのだ。
この兄弟だけではなく、鬼殺隊に入った者たちにおおむね共通していることがある。
鬼に身内を殺されていること。子供の頃から辛い経験をしてきたこと。
そして、その結果として相手の幸せを願えど自分の価値を知らず、自分の幸せは省みない性格になること。
そうでなければ、鬼殺隊など入らないのも知れないが。これも、ある意味鬼の「呪い」なのかもしれなかった。
「……不器用なところも、そっくりだな」
苦笑混じりの言葉が漏れる。
無惨を倒せば、全ての鬼は滅びるとお館様は言っていた。
そうなら、稀血であっても鬼に襲われなくなるし、鬼喰いの性質もおそらく失われる。
辛い思いをし続けたに違いないこの兄弟が、普通に笑い合える日を作ってやりたかった。
もちろん、鬼に無関係に生きてきた人々を守るのが責務ではあったが本当は、共に戦い暮らす鬼殺隊員も、鬼殺隊最強として守ってやりたかった。
「……その日まで、生き延びろよ」
自分が、その日を目の当たりにすることがなくとも。
***
実弥が目覚めた時、もう日は高く上っていた。
「……あ?」
ここが自宅だということさえ、最初は分からなかった。柱の屋敷はどれもそうだが広すぎるため、自宅とは言っても全ての部屋は把握していない。
家をあけることも多いため、自室もなければ何部屋あるのかさえ知らなかった。
夢うつつの時、誰かがずっと傍にいた気がする。そんなはずはないが、母によく似た気配だった。
畳に触れてみると、わずかだがぬくもりを感じた。でもそれは、外からの光が畳に差し込んでいたからかもしれない。
「……悲鳴嶼さん」
まずい。忘れた。真っ先にそう思った。
昨晩誘われて料亭で呑んで、途中から記憶がない。もしかして店に置いて一人で帰ってきた?
悲鳴嶼が酔うとただの盲人になるのは分かっていたから、いつも酔いすぎないよう注意していたのに。
布団を跳ね除け起き直った時、障子を隔てた縁側から、悲鳴嶼の声がした。
「よくもまぁ寝たものだな。朝食は母屋のほうで世話になったぞ」
「……悲鳴嶼さん。いたのか」
ほっとした。もしこれで鬼に襲われていたら目も当てられないところだった。
障子をあけると、外のまぶしい光が目に入った。
庭は雪が真っ白に積もっていたが日差しはあたたかく、水音があちこちから聞こえてきていた。
悲鳴嶼は縁側で胡坐を掻いて座り、どこからかやって来た迷い猫の頭を撫でてやっていた。
雪の上に点々と猫の小さな足跡が残っている。鳥がどこかで鋭く鳴いた。
障子に手をかけて悲鳴嶼を見下ろした。
「すまねぇ、無事でよかった。なんで昨日に限ってああも酔ったんだ」
「もしかしたら、痣の特訓で体温と心拍数を上げているからかもしれないな」
「……成程」
それは思い至らなかった。
「痣はもう出ているのか?」
「あぁ。常時はまだ無理だが」
「……そうか」
悲鳴嶼がため息をついたのが、意外だった。
「……店にいた時の記憶がねぇんだが、どうやってここまで来た? あんたがいるってことは俺が連れてきたんだよな」
「いや。お前は昨夜何の役にも立たなかったぞ」
「……」
悲鳴嶼の声が笑いを含んでいる。嫌な兆候だ、と実弥は思った。実弥の弱みを握っているとき、いつも悲鳴嶼はこんな表情になる。
「一体どこから覚えていないんだ?」
「……店にいた時から。……誰かと会ったか?」
「そこから記憶がないのか! まぁ、それならそれでいいさ」
悲鳴嶼はますます機嫌がよさそうだ。
「カブトムシが取れなかったのは、残念だったな」
「……!? 俺、何してた? あんたに何話した?」
「……」
「さっきまで俺たち以外にも誰かいたろ。誰なんだ?」
「……」
沈黙を守っていた悲鳴嶼が、こらえられなくなったように、笑った。
「おまえたちは本当にいいな」
「だから、俺『達』って誰なんだ!」
実弥の怒声が、冬の空に高く響いた。
うわばみ 完
Update 2019/11/18