もくじ。 1 /2 /3 /4 /5 /6 「やった、宴会!!」 ソファーに転がってせんべいを齧っていた乱菊が、日番谷が戻ってくると同時に、嬉しそうに身を起こした。 それを、日番谷は苦々しく見返す。 「お前は年中、宴会みたいなもんだろうが! だらしねぇにも程があるぞ」 ついてきた遊里道が、思わず視線を逸らす。襟元がいつもよりさらに乱れて、ちょっと動けば思い切り胸が見えそうな格好だ。 一方の乱菊は胸元を直す気配もなく、せんべいを、ばりばりぼりんと飲み下す。 「やーだ、もう定時後なんだからいいじゃないですか?」 「てめえは、昼間っからその体勢だろうが!」 ひ、昼間っから、と思わず繰り返した遊里道を見て、日番谷は思わずため息をつく。 副隊長がこの状態で、残務を片付けられたのはひとえにこの自分と、優秀な他の部下がいるからこそだ。 「お前、十二時前になったら除夜の鐘を撞いて来い。一年の煩悩を神様に洗い流してもらえ」 「えぇ〜、寒いですよぅ」 「隊首命令だッ!」